来季発売予定のTTSビンディングについて問い合わせも増えて参りましたので、ざっと簡単にご紹介します。

TTS(Telemark Tech System)は一部の愛好家が自作したり、ソルトレイクのとあるお店がVoileに依頼して作成していた製品で、テックピンとハードワイヤーを使用したビンディングです。

検索してみるといろんなタイプのビンディングが出てくると思いますが、どれもこれもガレージ臭の強い作りで、さすがアメリカだなあと感心します。

さて、そんな中ここ3年ほどVoileでは正式な自社製品としてこのTTSを出すという話が進んでいましたが、とうとう来季販売されることになりました。

ラインナップは下記の通りとなります。

TTS Stiff – Small 240-280mm
TTS Stiff – Medium 285-325mm
TTS Stiff – Large 320-360mm
TTS Tour – Small 240-280mm
TTS Tour – Medium 285-325mm
TTS Tour – Large 320-360mm
TTS Tour – Medium, Long Travel Cart. 305-350mm

上代は税抜き50,000円、重量はペアで1.13kg、ソールレングスとカートリッジの強さが異なります。

StiffはX2カートリッジ、Tourはスイッチバックカートリッジとなります。ちなみに最後のLong Travel Cartという商品は特にソールレングスの長い人向けに長いスイッチバックカートリッジを使用した商品ですので、ほぼ日本人には必要のないものかと思います。

商品の特徴ですがまだ実物が届いていないので、これまで出ているTTSのレビューから想像するに、セカンドヒールを使用していない以上、決してテンションの強いビンディングではないかと思います。どちらかというと軽快さやシンプルさゆえのトラブルの無さが特徴で、比較的軽量で細めの板に適合していると言えるでしょう。

来季早めに試乗機を作りますので、秀岳荘さんやカラファテさんの早期の試乗会で試して頂けたらと思います。

さて、続いて質問の多いピンについてご紹介します。今回は実物がないので今季発売されたスノーボード用のSTSビンディングでご説明します。

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ピンの開閉は手動となりますので、ステップインはできません。

ピンを固定した状態が下記の写真となります。

テックピンをロックした状態と同じく完全にロックされます。

誤解放についての質問がされますが、Voileではここ3年をかけてピンから開発を始め、その過程で先にSTSを販売しています。更に1年かけてTTSを販売するということを考えると十分なテストがされていると考えています。

次にウォークモード時のヒールですが、3ピンハードワイヤー同様、ライザーの後ろに、格納するのがベスト、というかそれ以外の方法はないでしょう。今回はロッドがU字のため、マウント後のロッドの着脱はできませんので。

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取付時にはお店とよく相談してください。

最後に、ピボットが2か所選べるようですが、これについては詳細確認中です。

しかし靴はどうすればいいのでしょうね。こればっかりはうちはビンディングメーカーなのでどうにもできないのですが、NTNブーツはカフも高くて剛性の強い靴が大きいので、このビンディングに合う軽快なものがあればいいのですが。

いっそTLT5のタンを外して使うとか。。。

皆様のアイデアありましたらお聞かせください。